組織と人
先日とある勉強会に参加しました。講師の方は人材育成にかかわる領域で活動していて、長年お付き合いしている企業さんもあるそうです。その方からすると、「その企業の人をたくさん見ていると、企業の特性がわかってくることがある」んだそうです。
人材育成や人事評価は、その会社が大事にしている価値観や働き方が反映されます。年度末の人事評価の結果を受け、働いている従業員たちは、「より評価されやすいように」「評価につながらない行動はしないように」という意識で働くようになりがちです。そうすると、同じような人材が量産される、とのことでした。
これって、特定の状況だったら誰がやっても最高の成果を出せるというようないい面もあるんですが、価値観や評価の仕組みが今の時代に合っていなかったりすると、新しく入った社員が「この会社は古臭い会社だ」と言ってすぐに辞める事態などが発生する可能性もある。大企業に多そうな話です。
さてさて、ところでご自身の会社は、「人を見れば会社がわかる」ような状態になっているでしょうか??一人ひとりが、やっていることがばらばらで、まとまりが無かったりしませんか?
経営層が重要視している価値観や考え方を、そこで働いている人が行動で示せるようになることで、チームとして機能していくようになりますし、社外に対しても「こういうことを重視している会社なんだ」ということが伝わります。さらに、いちいち社長や上司が口を挟まなくても、価値観や指針を基準に自分で判断してくれるようになります。
そうした状態にするためにも、理念の浸透や常日頃のコミュニケーションを大事にしていきたいですね。